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【3DCGマンガ論:第4回】スマホネイティブな縦コマ漫画

 

スマホネイティブな漫画とは、どのようなものでしょうか?

ここ数年、いろいろな試行錯誤をしました。
しかし、なかなかシックリと来る表現形式は、見つかりませんでした。

 

 

Comicoなどは、縦スクロールでの表現形態を模索しています。
スマホは縦長の画面ですので、これはこれで一つの答えのような気がします。

少し問題があるとすれば、専用のアプリが必要になる点で、comico以外での公開(展開)ができません。

 

そこでいろいろと頭を悩ませた結果、思いついたのが、世界標準であるEPUBをベースにしてどのネット書店でも対応ができる、スマホならではの以下のような表現形態です。

 

 

縦画面であるスマホの表現力を活用する為、必然的に縦長のコマになります。

この縦長のコマを活用しつつ、時間を圧縮して表現したい場合は、第3回目で記載したような1コマを2つか3つに分割します。

 

PC画面や、紙の書籍での展開する場合は、下記のように縦ゴマを4つ配置します。

Pc

これによって、スマホ画面と、PCや紙の雑誌等の大きな画面との整合性が取れる形になります。

 

縦スクロール漫画も素晴らしい革新的な手法だとは思いますが、PC画面や雑誌などへの編集に少し難があり、さらに再編集を行うコストも掛かります。専用のアプリがないと読めない…と言う点と並んで、マルチデバイスへの対応(コスト)の問題が若干あるように感じます。

 

紙を優先するのか、スマホ画面を優先するのかは、マンガを制作される方々にとって、本当に頭を悩ませる問題だと思います。
最初からスマホだけに照準を合わせている私でも、従来の漫画的な表現形式が頭にありますので、長年慣れ親しんだ「横型のコマ漫画」の呪縛から、なかなか逃れることができませんでした。

 

ただ、時代は進みます。ここ数年の間に、スマホが普及して状況が一変してしまいました。あと10~20年はスマホ文化は持続すると思いますので、将来を見据えてスマホネイティブなマンガ作りについて考えるべきだと思います。

横型コマを捨てるのは、忍びないことですが、スマホが縦長なので、仕方ありません。
1コマを、2~3分割すれば、従来通りの横型コマにもなります。

 

さらに踏み込んで言うと、片手でスマホを持ちながら、指先一つでページめくりができることが、重要なのです。
読者の方の可処分時間は限られておりますので、通勤・通学、もしくは就寝前に、ストレスなく作品を読んで頂けるコマ表現を模索するべきだと思います。
今後の日本の状況を踏まえれば、海外展開も重要で、翻訳してすぐに海外の書店でも販売できる形式にする必要もあると思います。

最初からEPUBベースで作品世界を作っておけば、カットや構図、間の作り方といった表現の根幹に関わる部分を、後から再編集する必要もなくなります。

 

どの書店でも対応できるEPUBをベースにしたこの「縦型コマ漫画」手法は、長年蓄積されてきた従来の紙ベースのマンガ手法もそのまま活用できますので、マンガ家の方や、漫画業界の方は、是非一度スマホならではのコマ表現をご検討頂ければと思います。

事例に使用したエクゾジャケット11話目は、Web雑誌「マンガ on ウェブ」7号目にて、2016年10月1日初公開します!

 

大坪 拝

 

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