マストドンは、今後どうなるのか?
技術的側面からの予想は数多く出ておりますが、漫画監督として、もう少し文化的な側面から考察してみたいと思います。
▼マストドン流行るかもしれない理由:その1
まず最初に挙げられるのが、圧倒的な語感の良さです。
「ツイッター!!!!!!」と大声で叫びたくなる人は少ないと思いますが、「マストドォォオオーーーーーン!」とは、なぜか言いたくなります。
「寝ますトドン」は、既に流行語になっています。
ツイッターという名前は、ツイート(つぶやき)という言葉から考えられた名称である為、どこか頭でっかちな印象を与えます。名称を名付けしたロジックが透けて見えてしまう為、イマイチ好感が持てません。
それに対してマストドンは、好きなバンド名という情緒的な理由で付けられた名称である為、名付けの論理に飛躍があります。名前の素晴らしさが、今後流行るかもしれない1番目の理由です。
▼マストドン流行るかもしれない理由:その2
近所に、なかなか美味しいラーメン屋さんがあるのですが、カウンター8席しかありません。
席数が少ないから、必然的に行列ができます。知らない人は、いつみても行列が出来ている為、とんでもなくうまいラーメン屋さんと誤認します。そこまででしたら、よくある話だと思うのですが、そのラーメン屋さんはなんと、2年程でミシュランガイドの1つ星のラーメン屋さんとして紹介されるまでになりました。首都圏に数千店舗あるラーメン屋さんの中で、上位数店舗に選ばれてしまったのです。そこまで美味しいかと言われると、??疑問符が付きます。
マストドンでも上記と同じような現象が起きています。
連合タイムラインがツイッターと比べると圧倒的に速いため、物凄い繁盛しているSNSであると一瞬誤認してしまうのです。
SNSサービスに登録する理由としては、人とのコミュニケーションが目的ですから、閑散としたSNSより、人が多くいるように感じるSNSの方が好印象となります。連合タイムラインは爆速ですので、初めてみると「なんじゃこりゃーーーー!!」と人々は熱狂してしまうのです。
以前、マハラジャを作った元?グッドウィル・グループの折口さんが書籍で紹介していた「センターピン理論」に通じるものがあると思います。SNSをヒットさせる為のセンターピンの一つは、いつでも人がいて賑わっている印象を与えることだからです。
▼マストドン流行るかもしれない理由:その3
メイフラワー号に乗って新天地を目指した人々は、命の危険を冒してまで航海し、不便で何のあてもないアメリカ新大陸に上陸しました。既得権益層は、同じ場所に留まろうとしますが、コミュニティーから恩恵を受けていなかったり不満を持つ人々は、新大陸を本能的に目指すのです。
ここで重要なのが、不満を持つ人だけが移動するのではなく、大きな理由がなくても人々は移動してしまうということです。mixiからFacebookへの移り変わりのように、圧倒的な不満がない状態なのにも関わらず、飽きてしまったという理由だけで人々は動いてしまいます。
「人の心は移ろいやすい」
大衆心理の真髄が、700年も前に書かれた徒然草の一節に紹介されています。
今の所、マストドンは、ツイッターと比べいろいろな機能が劣っています。
劣っているのに、なぜ俄かに盛り上がりを見せているのでしょうか?
これは伸びると思ったサービスが衰退し、衰退するなと思ったサービスがいつまでも人気であったり、後から開始されたサービスが先行者を追い抜くこともあります。早急な判断は禁物です。
はっきりと言えることは、マストドンブームがこれからどうなって行くのかは、誰もに予測ができないというこです。ツイッター社が100億払って、マストドンを吸収するかもしれないし、開発者が拒絶して、分散型SNSという理念を、あくまで追い続けるかも知れない。未来はまだ決まっていないのです。
僕の予想では、あと1~2ヵ月が勝負のような気がします。
この1~2か月以内に、サービスレベルがツイッターの70%くらいの印象を与えるような品質になれば、ツイッターと共存していく形で、続いていくような気がします。連合タイムラインは早すぎるので、機械的に間引いて表示する等、簡単な修正でかなり改善する機能も多いです。
開発者の能力や見識によって、マストドンのその後の運命は決まるでしょう。
DMM、買収に動いているだろうなぁ・・・・・。
という事で、読み方分からないけど、開発者の「Eugen Rochko」マスマス・ドンドンがんばれっ!
マストドンのフォロワー数全国7位のオーツボドン 拝
※マストドンのアカウントです!↓
https://pawoo.net/@mangakantoku