つり橋効果より巧妙?!花粉症なりたて効果

 

 

社会心理学の”帰属錯誤”という言葉をご存知でしょうか。

自分の心理状態が、別の原因に帰属していると誤認してしまう現象のことです。

 

学生時代に建築を学んでいたときに、美術館を設計する課題が出たことがありました。

当時、社会人理学の本をよく読んでいたこともあって、
この”帰属錯誤”を設計に応用したのですが、
美術館の周りに大きな池を配置して、
池の中の道を通ってから美術館に入るという構造にしました。

図解するとこんな感じです。

池に落ちるかもという不安によりテンションが上がり、
展示物を感情を高めたまま見てもらおうという試みです。

当時はまだ”吊り橋効果”という言葉も広まっておらず、
建築学に社会心理学を応用し、なかなか良い設計ができたかなと思っていたのですが、
この仕掛けで重要なポイントは、テンションが高まった理由を
本人に気付かれてはいけないということです。

美術館の入り口へのアプローチも、徐々に道幅を細くする構造にしてあります。

 

”つり橋効果”という言葉が、広く認知されるようになってからは、
”つり橋効果”は起こりにくくなっています。

気持ちの高ぶりが、”つり橋効果”の結果であると、本人が自覚してしまう為です。

 

今朝、起きた時の話なのですが、
目が覚めてスヌーズを掛けて惰眠を貪っているとき、
不意に涙がホホを伝いました。

「あれ?なんで泣いてるんだろう??なんか感情が高ぶっているのかな??」…と。

 

実は、私は酷い花粉症なのですが、会社に出社してから大量の涙が
メガネのフチに貯まっているのに気づいて、
今朝の涙が意味が分かりました。

単に、今日から花粉症の季節が到来しただけだったのです。

重度の花粉症の私でも、自分の涙の意味を1時間くらい
気が付く事ができませんでしたので、
軽度の花粉症の方や、これから花粉症になる方は、要注意です。

涙が流れる理由を、本人が気づかない可能性があるからです。

 

2018年の花粉の飛散量は、東北から関東に掛けて3~4倍と予測されています。
新しい花粉症発症者が、数多く生まれるでしょう。

”花粉症なりたて効果”に、注意されたし。

その涙は、決して誰かの事を思って流れた涙ではありません。
花粉症の初期症状です!

 

オーツボ 拝

 

 

Translator »