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【コラム】複利と累積進化(選択)とマンガの売上

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誰か意図して作っただろ!!!!と突っ込みたくなる模様を羽に持つハエの動画を最近見ました。

なんと、アリ(もしくはクモ)の模様が、羽に描かれているのです。

 

 

進化の結果として、キリンの首が長くなる程度までは直感的に理解できるのですが、羽にアリのような精緻な模様が描かれることは、直感的には理解不能??なので、宇宙を創造したような偉い誰かが、意図的にこのような設計を行ったように錯覚してしまいそうになります。

バラの棘も、植物に意識はないので、なぜそのような進化を遂げることができたのか、長年不思議だったのですが、下記の書籍の存在を知って理解ができました。

https://www.amazon.co.jp/dp/4152085576/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_Bg5vybS6X8M31

リチャード・ドーキンスの「盲目の時計職人」によれば、洗い物を貯め込んだうちの嫁さん(蓄積洗濯)…じゃなくて、偶然の積み重ね(蓄積選択)が作り出したものだというのです。

 

これは「複利の効果」が直感的には理解が難しいことに似ているなと思いました。
元本と利益の合計に、次の利益を掛ける事と、蓄積された選択(遺伝子)に、次の選択(もしくは淘汰)が掛け合わされることは相似しているからです。

アインシュタインが「数学における最も偉大な発見は複利である」という発言をしているように、「複利の効果」はえげつないです。
新聞紙を50回折ると、太陽の距離に匹敵した高さになったり、100回折ると宇宙の果てまでの距離を超える…というアレです。
元々知識として知っていれば別ですが、直感的には理解不能です。

 

で、漫画の売り上げについて考えます。
10部しか売れない作品もあれば、1億部売れる作品もあります。

実に1000万倍の差です。

なぜ、こんなに違うのか?

ちょっとした条件の違いの「蓄積」によって、このような差が生まれるように思うのです。

「売り上げの差」=「作品クオリティの差」という理解ではなく、無数のパラメーターが存在しているということです。脚本だったり、世界観だったり、連載ペースだったり、配信媒体、キャラクター、予算、編集力、テーマ、競合作品、宣伝手法、パブリシティ、時代背景等々、挙げればキリがない無数のパラメーターです。その掛け合わせの総合力が、結果として圧倒的な売上の差に繋がるように思うのです。

その中で強いパラメーターは認識しやすく努力も可能だと思うのですが、直感的に効果が低いと思われるパラメーターの存在を軽視すると、指数関数的に売上が減退するのではないかと…。「直感的に認識できない=行動しない=あまり売れない」という単純な方程式が成立している可能性が高く、であるが故に、やっぱり情熱(粘り強さ)は必要だなと…。
「真髄は細部に宿る」という話は、「福利の効果」についての精神のあり方を謳った金言だと思うわけです。
なので量産より、フォーカスして作品作りを行う必要があるな…と最近感じています。

大坪 拝

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