「マンガ声優」と「漫画家声優」と「これからのマンガ業界」

 

マンガ業界は、今後、どうなるのか?
ここ5~6年、いくら考えても分からなかったけれど、ついに答えが出たと思う。

マンガ業界は、今後、電子書籍とYouTubeの2つに分かれて成長する。
もっと言うと、YouTubeの漫画動画は、圧倒的に成長を遂げる可能性がある。

 

という事で、、、
今後の10年(2020-2030)は、過去50年間(1970-2020)の中でも最も変化の激しい時間となりそうだ。
連載媒体が変わり、マンガが動き出し、収益構造がガラリと変化してしまう。

 

そんなこんなの流れの中で、注目すべき新しいジャンルが、”マンガ声優”だ。
まだ誰も”マンガ声優”というジャンルについて述べていないようなので、定義づけを行ってみようと思う。

 

”マンガ声優”とは、YouTubeの漫画動画に、アフレコを行っている声優さんたちのことで、
そのほとんどが副業として声優業に携わっており、本格的なアニメ声優を目指す人たちの修行の場となっている。

 

なぜ、あえて副業で・・・と定義したかというと、専業で食べられる程の収入を稼ぐことがなかなか難しい事と、宅録でOKなので、副業的に活動がしやすい為である。
仕事から帰ってきてからアフレコを行ったり、土日に限定して活動することもできる。
本業をしっかり持っていれば、副収入的な稼ぎとなるマンガ声優業は、非常に魅力的なジャンルにとして成長して行くと思う。

 

声優名鑑に掲載されている声優さんは、現在、約1300名程いるらしいが、アニメ業界だけに絞るとそこまでの需要はない。
マンガ声優が認知されるようになれば、YouTubeのマンガ動画全体で、1000人くらいはマンガ声優さんは抱えられるようになると思う。

毎年毎年、専門学校等から多くの声優さんの卵が卒業していることを踏まえても、需要と供給の面から人気の副業として認知されることは間違いない。

これからアニメ声優として知名度を得ようと思っている人は、積極的にマンガ声優としても活動することをオススメしたい。
100万再生される漫画動画も多数あるので、修行の場としても有益な経験となるし、副収入や知毎度の獲得の面でも、大きなメリットを得られるハズである。

 

で、ちょっと方向性は異なるのだけれど、”漫画家声優”というジャンルも、かなりニッチではあるが、数年以内に必ず立ち上がるハズである。

どういうことかというと、コスト面や、制作スピード等から言って、マンガ動画の声は、漫画家本人が出演してしまうのが、一番手っ取り早い。

演技指導をする必要はないし、ちょっとした修正や取り直しも、本人が直ぐできるし、コストだって安い。いい事ずくめなのである。

 

という事で、下手な事は百も承知で、私も漫画家声優にチャレンジしている。最初の頃は、自分で聴いてても気が滅入る程下手だったのであるが、やってみるのと外から見ていたのでは、全く違う。
いわゆる声優的なしゃべり方はあまり好きではなかったのだが、なぜ声優的なしゃべり方が必要なのかを身を持って感じることができた。
宮崎駿監督は、声優的なしゃべり方を嫌って、素人の方や俳優の方を声優として起用することが多かったけれど、ご自身で声優をやっていたとしたら、たぶん宮崎アニメの声優は、全く違う人選になっていたと思う。説明が長くなるので、、、詳しくは省略するが、、、、結論だけ言えば、声優さんは凄い…ということである。

声の録音には非常に多くの技術や経験が必要で、編集ソフトを変え、編集テクニックを覚え、マイクを変えたり、演技の練習をしたり、録音ブースを自作したりするうちに、ちょっとずつマシになってきているような気がする。

という事で、マンガ声優と漫画家声優。
どちらも2020年代のマンガ業界の大きな構造変化のひとつ象徴になると思う。

 

大坪 拝

 

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