ソーシャルアシスタントとは?

 

 

マンガロイドを始めるに当たって重要な考え方があります。

それは、「ソーシャルネットワークに頼った作画」という概念です。

 

3Dデータでの作画は、1度データさえ作ってしまえば、繰り返しデータを使用できるので、作画スピードが劇的に向上します。

しかし、3DCGデータを自ら作っていたのでは、時間的にも技術的にも、かなりハードルが高い。

 

では、どうやって解決すればいいのか?

その答えは、全てを自分でやろうとするのではなく、素材となる3Dデータは、可能な限りソーシャルなライブラリに頼る事を念頭に、マンガ制作を行うという事が重要になります。

 

調度、アシスタントに背景等を描かせるマンガ家のように、全く面識のない方々が作った利用可能なソーシャルネットワーク上の3D(2D)データを、マンガを作る為に使用するという考え方で、これがソーシャルアシスタントです。

映画を例に考えると、分かり易いかも知れません。

ある架空の町を舞台に映画を作る場合に、映画の撮影に協力してくれる自治体を探す必要が出てきますが、実在の町をロケ場所に選ぶ事が非難される可能性はほとんどありません。

 

それは、映画を撮影する為だけに、その町に存在する家や道路、電柱、公園、水道設備、樹木等々のセットをすべて新たに作ることは、コストと時間が掛かりすぎる為、実在の町を流用する事が、暗黙的な了解事項となっている為です。

つまり、架空の町を舞台に映画を作るとしても、ロケ場所として、実在の町を利用する事は許容されているという事になります。

3DCGデータを1からすべて自分で作って、マンガを作ろうとする行為は、映画に使うロケ場所の町並みを、すべて建設する・・・に等しい行為と言えます。

映画でロケーション撮影をするのと同じような考え方で、3Dデータはすべて自分で作るという考え方を捨てて、有料・無料の3Dデータを探(ロケハン)して、マンガで使用するという発想が必要になってくるのです。

さいとう・たかを先生が批判を受けながらも構築された分業システムが、世界中の面識のない方々と共作するという概念にまで、ソーシャルアシスタントによって一気に拡張する事になります。

 

これはいずれ3DCGデータを使ってマンガロイド漫画を作る場合において、ごく当然の事として浸透する考え方だとは思いますが、これから3Dデータでマンガを作ろうと思っている方には、少し心理的な抵抗が働くと思うので、まず最初に整理しておきたい部分です。

 

全部を自分で作ろうとして、挫折するような轍を踏んではならないと思うのです…。

 

 

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