アインシュタインとジョブズと眉村と。

あるアーティストが天才的な能力を発揮している。
その存在を知ってから、1か月ほど経過した。

成長速度が、にわかに信じがたいレベルなので
なぜ、このような事が起きるのか?について、
最近、時間があると考えてしまう。

ミュージシャンでも何でもないが、その才能への羨望と嫉妬で複雑な気持ちだ。

目の前のさまざまな物事について、人は、異なった認識をする。

Σ)友人を、どのように認識するのか?
♪)映画を、どのように認識するのか?
$)収入を、どのように認識するのか?
ω)プログラミングを、どのように認識するのか?
Φ)社会現象を、どのように認識するのか?



等々。

ミーシーではないが、言語能力が第6感だとして、未来予測能力が第7感であると、仮定しよう。

第1~第6迄の感覚を総動員し、第7感の精度を高めようとしても、
人生の物理的な時間の制限から、動員できる第1~第6迄の能力にバラつきが出てしまう。

どんな天才を見つけたとしても、専門外の事に関する言動には、
つたない部分を感じてしまうのは、その為だ。

人生に目標を設定する場合、分野は特定のものにフォーカスした方が良い。

しかし、その分野に、100人が群がっていたら、大きな成果を出すことはできない。

2つの分野の専門家になれば、付加価値を生み出せるだろう。
ただ、この分野が離れて過ぎていると、大変危険である。

相関関係が少なすぎ、目に見える形で、成果を残すことはできなくなってしまうからだ。

もちろん、離れている分野を繋ぐことができれば、
より多くの付加価値を生み出すことに成功するが、
多くの場合は、その成果が結実することなく終わってしまうだろう。

近い分野だけれど、まだ誰も手を付けていない分野。
ここに目を向ける必要がある。

偶然、発見してしまう人もいるだろう。
ただ、それでは人生、運任せになってしまう。

どの分野が近くて、なおかつ、誰も手を付けていないか?を探す必要がある。

自分を含め、多くの人を見ていて思うのは、たかだか数十年の人生の時間で、
これを探し出すことは不可能に近い。

であるがゆえ、それを発見してしまうという偶然が、
その人の人生そのものを決めてしまっているのだろう。

自分にとってそれが、「3DCGとマンガ」という分野なのか、「3DCGと動画」という分野なのかは、まだ分からない。いずれ結果が証明してくれるだろうが、今までの経験から言っても、何かは掴めると思う。

 

冒頭のアーティストが発見した、近くて異なる2つの分野とは、
アイドルとアーティストである。

この壁を突破できた人は、今まで存在しなかった。
だから物凄い付加価値を発揮しているのだ。

最初にその壁を飛び越えた者への褒美として、手付かずの分野が山ほど残っている。

モデルケースが誰もいないが為に、彼女の成し得たことに、
多くの人が気がつくには、まだまだ時間が掛かる。

想像を超えた領域に進んでいるので、理解が追いつかない。
これからも、かなり長い時間、誤解されてしまうだろう。

このような誤解は、早急に解かれるべきだと思う。
それがこの駄文を書いている動機の一部だ。

 

彼女は、決してアイドルではない。
そして、アーティストでもない。
彼女は、アイドルであり、アーティストなのである。

必然的ではあるが、彼女自身が、自身のキャッチコピーとして、
活動当初から自己を定義している。

歌詞もメロディも編曲も素晴らしい。
歌唱力やライブパフォーマンスもヤバい。

僕の母親が童謡の作詞家だったので、作詞については一家言を持っているが、
あの歌詞は、一見しても分からないかも知れないが、構造的にも発生学的にも、
発見することが難しく、超々々々々々レベルが高い。

シュワちゃんの耳たぶに、リンパが多めに流れているとは、
一体どういう了見なのか?

分かる人には伝わると思うが、いわゆる、それ風の奇妙な言葉を組み合わせた歌詞とは、明らかに一線を画するのだ。

「ほめられてる!」も「東京留守番電話ップ」も今までにない斬新な発想だ。
デスメタルな声で唄っている歌や、「顔面ファラウェイ」や「お天気お姉さん」「スーパーウーマンになったんだからな!」とか、すげー良い歌だよなとしか言いようがない。

ここまでアーティストの才能に震撼したのは、小沢健二以来なので、25年振りだ。
正直、生きているうちに、新しいインスピレーションを与えてくれるアーティストが登場するなんて思ってもいなかった。なんせ四半世紀もなかったので・・・。

ユーミンは、歌謡曲とニューミュージックの壁を壊し、
小沢健二は、文学と音楽の壁を壊し、
宇多田ヒカルは、邦楽と洋楽の壁を壊した。

彼女は、多くの人が決して壊れることがないと思っていた
アイドルとアーティストの壁を壊してしまったのだ。

懸念する事があるとすれば、
5年後くらいに、荒井由実がユーミンへ進化したような変化を
この先、遂げることができるのか?という点だ。

50代の女性アーティストが、20代女性の恋愛を歌う新曲を出すことは、
やはり違和感が残ってしまう。
そのような歌を歌えなくなる事は、悲しむべきことではなく、生物の宿命だ。
ただ、20代前半に作ったという事実は、消えることがないので、何歳になったとしても歌えるハズ。

30才に近づき、アイドル的な要素を削減しなければいけないときが来ても、それは新たな進化への触媒と言える。
まだまだこれから開拓すべきフロンティアが、膨大に残っているように見える。

ほとんどの人が壊すことができない、この壁を超える為には、
一体どうすればいいのだろう?

stay hungryでなければ、行動に移すことができない。
stay foolishでなければ、新しい付加価値を持った分野を、見つけることができない。

E=mc*2が、”エネルギー”と”質量”の関係性を表した美しい公式であるとしたら、
stay hungry、stay foolishは、”人生”と”心”の関係性を表した
美しい公式であるような気がしてならない。

アインシュタインが、E=mc2を発見し、
ジョブズは、人生におけるE=mc2を発見したのだと僕は思う。

質量をhungryに、光速をfoolishに置き換えることで、感覚的にもシックリとくる。

foolishは、決して「バカ」や「愚か」という意味ではない。

ジョブズのインタビューをよく見てもらうと分かるが、
「多くの人が行く道ではなかったとしても、自分の心の声を信じて、その道を進むこと」
がfoolishなのである。
そうする事で、多くの人から「バカ」だの「愚か」だのと、罵られるだろう。

だとしても、ゴーストがそうささやけば、その道を進むべきなのだ。

と、ここで一つ大きな問題が、残ってしまう。

ジョブズが言うように、
Life = StayHungry x StayFoolish
が正解なのか?

それとも、E=mc*2のように
Life = StayHungry x StayFoolish*2
なのか、という問題だ。

E=mc*2なのだから、StayFoolishも2乗する方が、正しいのではないか?

件のアーティストの成長速度を見ていると、2乗が正解だと思う。

多くの人は、人目を気にしてしまって、行動や言動が大きく制限され、思考の範囲が限定されてしまう。
小さな論理を、自身の行動原理にしていたら、決してその壁を壊す事はできない。

論理を越えた、圧倒的な行動力が、未知の知見や創造性を生み出している。

StayFoolish では足りない。
StayFoolish*2 でなければならないのだ。

大坪 拝

追伸)
StayFoolishは、偏差値2だと思う。踊ろう。

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