ATPU(アトプ)から予測するマストドンの持続可能性

 

 

※前回からの続きです。前回の投稿はコチラ

 

特定のインスタンスが、今後持続的に運営が可能なのかどうかは、ユーザー数だけでは測ることができません。

 

例えば、全国に20人しかいない自転車のランプについて研究するグループがあったと仮定すると、研究の成果や発電効率の追求や実験器具の情報交換など、非常に活発な議論や交流が生まれることになります。人数が少ないから、もしくは多いからといって、そのインスタンスの持続性を予測することはできません。

では、どこに着目すれば良いのでしょうか。

簡単に算出ができて、かつ効果が高いのは、インスタンス毎に異なる1人当たりの平均トゥート数です。

【ATPU】=(Average Toot Per User)=(ユーザー1人当たりの平均トゥート数)

試しに、 https://k52.org/mastodon/ に掲載されている登録者数TOP100の国内インスタスのATPUを調べてみました。

以下がその数値です。

調べたいインスタンスのATPU(アトプ)を時系列で追っていけば、そのインスタスが今後伸びるかどうか、ある程度予測が可能になります。

例えば、ユーザー数100名のインスタンスがあったとして、1か月後にATPUが伸びたとすれば、そのインスタンスの生態系は健全に機能していると推測ができます。

但し、強調して申しておきたいのが、ATPUは非常にアバウトに傾向を掴む為の指標に過ぎないという事です。大きな偏りを含んでいます。
ATPUが低くても、大人気のインスタンスも存在します。実例としては、エロ関連のインスタンスです。エロいUR等Lが紹介されるだけなので、誰もトゥートしません。ですがアクティブなユーザーは多いことが推測できます。

登録者ランキングではなく、ATPUから見たインスタンス・ランキングTOPは、「mstdn.kemono-friends.info」です。

5/23時点での国内のインスタンスATPUランキングを掲載しておきます。

TOPのインスタンスは、ナント!一人当たり215もトゥートしているのです。
ATPU視点でみれば、国内の盛り上がっている可能性が高いインスタンスは、一目瞭然です。

肌感覚で言えば、ATPUが10以上のインスタンスは、ある程度の持続可能性を有していると思います。まだどのインスタンスも立ち上がって1か月経過していないので、もうしばらく状況の推移をウォッチする必要があります。インスタンスの存続期間も今後は考慮に入れる必要があるでしょう。

各インスタンスのATPUをご覧頂けば、マストドンの今後について、あまり楽観できない状況であるように思います。

マストドンは、10万年前のように再び絶滅の道を辿るのか?それとも繁栄していくのか?

次回のポストでは、マストドンが今後繁栄していく為の私なりの提言を行ってみたいと思います。

オーツボ 拝

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